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車イス使用者用駐車場に関する啓発活動



啓発活動    4  ページ
Heart to Youキャンペーンに協力して
日時/2005年6月19日(日)
場所/直方イオンSC
 直方イオンSC(ショッピングセンター)が4月初旬に直方市(北九州市八幡西区の境)にオープンし、直方市初の大型ショッピングセンターで客が多くつめかけたこともあり、車イス駐車場はマナーも関係ない状態が続いていました。

 オープン当初から植樹など地域住民参加型のキャンペーンを催していて、6月19日(日)には、直方イオンが主催した車イス駐車場に関する地域住民参加型の啓発活動として“Heart to You思いやり”キャンペーンを行いました。そのキャンペーンに(各機関をまわって)福脊連へボランティアとして協力要請があり、筑豊支部でも今年度は直方イオンでビラ配り啓発活動を予定していましたが、車イス駐車場の問題に関わる地域住民として、また、福脊連の重要活動項目でもあり、まずはキャンペーンに参加協力させていただきました。

 ちょうどキャンペーン前日の18日(土)に県役員会があり、会議前にキャンペーン担当の営業の方が趣旨説明のために来られ、このキャンペーンは、2002年から三重県でNPO法人グリーンアップルという団体がはじめられ、イオンも協賛企業として全国のショッピングセンターで実施しているそうです。

 具体的な活動内容は、車イス駐車場に関する啓発冊子を配布して、その趣旨に賛同していただければ「私は車いす駐車場に停めません」とかかれたステッカーを協賛金として100円で購入して車の後部ガラスに貼っていただき、モラル向上の輪を広げる目的のための啓発運動ということでした。また、ステッカーを作成しているグリーンアップルの障がい者就労支援という側面もありますとの説明がありました。説明後に織田顧問が、福脊連でも今まで啓発活動行ってきた経緯や意義を担当者に話されていました。

 当日は、はじめに会議室で店長さんのごあいさつやグリーンアップルの担当者の説明が行われ、店内ジャスコ横に設けられたキャンペーン会場へ移動しました。
  

 のぼりがはためき、大きな看板が立った会場で、安部さん・下川さん・谷口さんがステッカー販売担当者となり、他の方はタスキをかけ啓発冊子をたずさえ会場付近へ移動してキャンペーン開始です。

 私は、藤野さんと藤野さんと同行された介助者のSさんと入り口付近で配布しました。快く手に取られる方や避ける方など様々な反応でした。お二人はどんどん配られ手元の冊子がなくなると、私が電動車イスということもあり冊子の補給係のように何度も往復しました。そのとき会場にてステッカーを購入していただいている場面にあうと、何事も行動しないと始まらないと思いました。こういう啓発活動をとおして社会的に車イス駐車場の必要性や意味を知って、関心を持っていただけるように地道に続けていかなければならないと思いました。
  
 それでもさすがに3人続けて避けられたり断られたりすると少し休んで、気持ちを充電して続けました。断られることが続くと相手を責める気持ちも芽生えましたが、配布中にさっき断った人だと気付いたときにその方が啓発冊子を受け取っていただき、そこから渡すタイミングや、顔が引きつっていないか注意するようになりました。それに自分自身も店内で買い物中に、商業的なキャンペーンしている人を目の端に見つけたら近寄らずに避けていたので人のことはいえないなぁと思いました。

 Sさんはタフに活動されていて、私は終盤ばてて休んでいると「あなたが横にいるから冊子を受け取ってくれる」とおっしゃっり、そういう役には立っているのかと思いました。みんなのがんばりで用意した1000部をおおよそ配布したところで終了時間となりました。皆さんお疲れさまでした。

 キャンペーン後に筑豊支部は2階のフードコートに移動してお茶を飲みながら慰労会となり、その後解散しました。

 今後も直方イオンとして啓発キャンペーンを単発ではなく継続していくそうです。こういう啓発キャンペーンを継続していくことによりマナーが向上して、数年前はひどかったのにと、笑って話せるようになることを願うばかりです。

(藤田 忠)

広報誌「わだち」No.131より)



身障者用駐車場に関する啓発活動報告
日時/平成17年11月2日(水)
場所/イオン直方ショッピングセンター
 平成17年11月2日(水)、イオン直方ショッピングセンターにて筑豊支部で身障者用駐車場の啓発活動を会員8名、ボランティア2名の計10名で午後1時〜午後3時の間に行いました。

 当日は平日ということもあり、500枚のビラを用意しましたが、どれだけはけるかなという不安が少しありました。ですが、みなさんのおかげもあり、450枚ほどのビラを配布することが出来ました。

 毎回のことですが、中には私達がいる場所を避けて通ったり、明らかに関係ないよという感じで受け取っていただけないこともありました。

 それでも「私は身障者手帳を掲示して身障者とわかるようにしていますよ」とか「音声メッセージを流して、警備員に注意してもらうようにすればいいのでは」などいってくださる方もあり、一部ではありますが協力してくださるような姿勢の方もありました。

 ビラを配り終え家に帰ると妹から「留守番電話に今日のビラ配りのことで苦情の電話が入っているよ」と聞き、すぐに留守番電話を聞いてみると「私も身障者手帳も持っているし、マークもつけているのにどうしてあんな張り紙みたいなことをするのですか」と言ってあり、確かに身障用駐車場で止めてある車を見てハンドルに手動装置と身障マークが付いているかを確認して、無い場合はビラを置いたつもりだったのですが…。

 電話番号が着信(ナンバーディスプレイにしているため)に残っていたので、ひとまず、不愉快な思いをさせてしまったことを謝ってから、決して、しゃにむに車イス使用者だけを先にと言っているわけではなく、車イスの運転者だとドアを全開にして乗り降りしないと移動が出来ず、できれば優先していただきたく、ご理解とご協力をお願いしましたといって電話を終えて、相手の方もハイというご返事ではありましたが、納得されたかどうかは定かではありません。

 確かに身障手帳を持っていれば、身障者であることに代わりはなく、何より、身障者マークは国際シンボルマークで全障がい者を表しているので「身障者だから身障用駐車場に止めて何が悪い」といわれれば、そうそう、いいようもありません。

 例えば、聴覚障がい者で聴覚だけに障がいがある方は見た目には健常者と変わりなくても、「自分は身障者手帳を持っている障がい者です。」といわれれば、動けるのだから身障用駐車場に止めないでという権利は誰にもありません。

 それに心臓などが悪い内部障がい者の方なども遠くから歩いて来るというのは困難であるために、やはり、目的地近くにある身障者用駐車場を利用されるのが最適であると思います。

 身障者用駐車場を設置してあるところは、そのほとんどが目的地近くとなっており、やはり、誰しもが近くに止めたいというのは常です。設置してくださる側もできれば、近くと少し離れているところにも駐車場を設置してくださるようにしていただければと願います。今回、啓発活動を行った「イオン直方ショッピングセンター」には全駐車場3,400台の内、身障者用駐車場は百分の一の34台分設置してあります。

 この日の啓発活動を行い始めた頃(午後1時半くらい)には3階と地下の身障用駐車場はほとんど空いていた状態でした。活動を行ったのは平日でしたが、これが土、日や売り出しがあったり、イベントがあったりと人出の多い時などはどうなのだろうと思いました。

 繰り返しいいますが、車イスの運転者にとってはドアを全開しなければ車から車イスへと移動することが出来ません。なので、少しの間だからと止められる健常者や車イスマークを付けていても運転者が健常者である場合や一般スペースでも移動が可能であるならば、身障用駐車場をどうしても必要とする者に優先していただけるご理解とご協力をしていただきたいと心より願います。

  

 最後になりましたが、駐車場啓発活動でご協力いただいたイオン直方ショッピングセンターさん、また、この活動に参加された会員、ボランティアのみなさん、お疲れさまでした、そして、ありがとうございました。

 これから、障がい者にとってはイバラの道が待ちかまえていますが、活動していく中で少しでも光が差すのならば、その光に向かって一歩ずつででも歩いていきたいなと思っています。

(安部 佳代子)



福岡支部
車イス駐車場啓発ビラ配り
日時/2006年10月21日(土)
場所/ダイエー笹丘店(福岡市城南区)

 平成18年10月21日(土)福岡市城南区にあるダイエー笹丘店で啓発チラシ配りを実施した。1階・2階・3階にて実施。1階入り口の前に駐車場があり、車イス専用駐車場3台が確保されていた。車イス専用駐車場に1台の車が停車したのをみて、啓発チラシを渡そうとしたら、車に戻り身障手帳を水戸黄門の印籠まがいに私も障がい者で手帳を持っていると、すごい剣幕で詰め寄ってきた人がいたとのことです。車イス専用駐車場の意味が分かっているのか・いないのかが、分からないがそういう人達にも啓発の必要性があると思う。

 3階で手渡した人は、「こういう地道な運動をかさねていくことですね」と理解を示してくれた人もいた。啓発チラシ500枚を2時間たらずで配り終えた。本当に地道な運動だが続けていくことに意味があると思います。

(菅原 義和)


広報誌「わだち」No.140より)




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