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車イス使用者用駐車場に関する啓発活動



啓発活動     5 ページ
車イス使用者用駐車場に関する啓発活動
日時/2006年11月7日(火)11時〜12時30分
場所/イオン穂波ショッピングセンター(飯塚市)
 筑豊支部の会員6名と介助者にて、車イス使用者用駐車場に関するビラ配り啓発活動を行いました。イオン穂波SCは、車イス使用者用駐車場に複数の警備員を配置していて近隣の大型SCに比べて、駐車しやすい方なのですが、飯塚地域で一番多くの人出が見込めることを考慮して決まりました。配布日前に谷口さんと早原さんに許可を得に行っていただいたさいに、店外でということでした。

 また、支部役員会にて、より趣旨が伝わるにはどのようにすればよいか話し合い、配布する啓発ビラを下記のように安部さんの原案をもとに新たに作成しました。

 当日は、3カ所ある入口にそれぞれ別れて配布しました。前日までの暖かさから一転急に冷え込むなか、ほとんどの方が快く啓発ビラを受け取っていただき、「あぁそうよねー。わかりました。」と直ぐに理解を示していただける方もおられ、配布したメッセージにて、車イス使用者用駐車場の必要性や意味を知って、関心を持っていただけるように、地道に行動していかなければと、そしてマナーアップ向上していくようになればと思いました。なかには無視する人や避けるように遠回りされる人も見受けられましたが、用意した300枚を予定時間より早く配布しました。
  

 また、佐賀県では、7月より身体障がい者や(歩行困難な)高齢者や妊産婦に、県内に共通する利用証を交付して、車外から見えるようにミラー等に吊して駐車していく、パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度が全国で初めて実施されました。掲示していない駐車車両は、各施設職員が注意していくそうです。最後は、人のマナー意識次第だと思います。

(藤田 忠)

広報誌「わだち」No.139より)

このマークのある駐車場は、なぜ、幅が広くなっているのかご存じですか?

 私たち車イス常用者は、車に乗り降りする際、車イスの幅の分だけ(ほぼ全開―約1m以上)ドアを開かなくてはなりません。
 したがって、一般駐車場を利用することは困難です。
 そのため身障者用駐車場は幅広く、また、配慮から建物などの近くに設置されております。
 そのおかげで車イス常用者も社会参加しやすくなりました。しかし、ごく一部の一般の方で空いているからとか、少しの間だからだとかで停められていて、大変困惑している現状があります。
 私達も自分が運転していなくて、助手席などに同乗する場合やリフトカーなどで乗っている場合(つまり、運転者が一般の方の場合)は入口付近で降ろしていただき、車は一般駐車場へ止めていただくようにしております。
 また、心臓疾患の方や松葉杖などで同じようにドアを全開にしないといけなくて、どうしてもこの駐車場が必要な方などに対しては、お互いさま、譲り合い、必ずしも、私達だけが優先だとは主張してはおりません。
 身障者用駐車場は、一般駐車場の約1割程度の配置しかない中で、空いているからとご理解いただけない方に停められてしまうと本当に困ってしまいます。
 このことを考慮していただき、皆さんと同じように共生していきたいと願いをこめて、車イスマークのある身障者用駐車場に対してのご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

〈連絡先〉 福岡県脊髄損傷者連合会・筑豊支部



身障者用駐車場啓発のビラ配りに参加して
日時/2007年6月12日(火)11時〜13時
場所/サンリブ田川店

 平成19年6月12日(火)に、田川市川宮のサンリブ田川店で啓発ビラを配らせていただきました。この日のお天気は快晴で、とても暑かった。ビラ配りをする時は、いつも暑いか、寒いかのどちらかで、程よい気候にはなかなか恵まれない。

 この日は、350枚のビラを、4名の会員と、2名の介助者の方にも、手伝ってもらって、配り終わったのは、2時間ほど経ったころでした。本当は、11時〜12時半までの1時間半を予定していたのですが、1時間半では終わりませんでした。私には、この2時間と言う時間は、少し長く感じきつかった。

 年のせいで体力の低下でしょうか、若い方が元気で動いているのが、羨ましく思いました。このサンリブ田川店でのビラ配りは2回目だったが、前回と同じくビラを受け取ってもらえない方も中にはおられました。

 でも、そんな中、とても嬉しいことがあって感動しました。3、4才の坊やを連れた若いお母さんが、お店に入ろうとされた時、私は、「身障者用の駐車場の件でお願いをしております。このチラシを読んで下さい」と、手渡すと、そのお母さんは、とても優しく「はい、そうですか、ご苦労様です」と、そして、こうも言われた、「以前、障害者用の駐車場に健常者の人が止められていたので注意をしたら、逆切れされて、少し怖かったです。でも、皆さんは頑張って下さいね。私も、また、これからも気を付けます」と、言われ何か熱いものがこみ上げてくるような、とても嬉しい言葉でした。それだけでとても嬉しかったのに、その親子連れの方は、店内でお買い物を済ませてお帰りのさい、今度は、坊やが私に近づいて来て、お茶を1本くれました。私は、ビックリしましたが、「これ、おばちゃんにくれるの?」と言うと、照れくさそうに、「うん」と返事をしてくれました。

 お母さんも優しく「どうぞ、飲んで下さい」と言いながら、近くで、ビラを配っている仲間にも下さり、とてもとても嬉しく思い、そのお茶をありがたく頂きました。こんなに、気持ち良く、優しい人が居られることを、また、知らされた気持ちでした。私の周りには、優しい人がいっぱいです。いつも、助けられ支えられ、励まされています。
  

 今回のビラ配りで、肉体は、凄く、凄く疲れました。でも、帰り着くまでは何とか頑張って車の運転もしなければいけないからと、頭の中はそれで一杯でしたが、心の中は、とても、豊で幸せでした。また、読売新聞と西日本新聞の記者の方が取材に訪れていただき、後日それぞれの誌面に掲載されたことは、より多くの方へ身障者用駐車場についての啓発活動にもなったと思います。今回参加された皆さんも、お疲れになったことでしょう。本当にご苦労様でした。

(早原 鈴美)

広報誌「わだち」No.143より)



車いす駐車スペースのPR活動報告

筑豊支部 下川 厚子

 さる、10月11日(土曜日)身体障害者用駐車場啓発活動の一環として、イオンモール直方においてビラ配りを実施しました。例年、筑豊支部でのビラ配りは、車いすマークのある駐車場が、どのような目的で設置されているのかを記した、ビラ300枚ほどを配っています。イオンモール直方は、筑豊では唯一の大型ショッピングセンターで、駐車台数3,424台のうち、障害者専用駐車区画は、15箇所に38台分設置されています。3年前にも一度、ビラ配りを実施しましたが、実際には健常者や障害があっても、本当にこの駐車場でなければ利用出来ないのかな、と思われる人が止められている状況です。当日は、10時30分から12時まで、安部支部長、藤田副支部長、私の3人で準備した300枚のうち、200枚余りのビラを配りました。

 9月からイオンモール直方が、独自に専用駐車区画利用証(対象者は、運転者もしくは同乗者。障害者は無期限、妊婦さんや一時的なケガ・病気等で一般の駐車スペースが使いにくい方は有期限。専用駐車区画が満車の場合は、一般駐車場2台分を利用可)の発行サービスを始められたこともあってか、積極的にビラの内容を尋ねられることもなく、淡々とした表情で受け取られる方が大部分を占めていました。障害者専用駐車場は、車いす使用者駐車施設として@幅3・5m以上、A車いす使用者駐車場スペースの表示、B建物の出入り口に近い場所に設置等の基準が定められ、車いす使用者が利用しやすいように整備されていますが、乗り降りに幅広いスペースが必要な方(妊婦さんや杖歩行者)も利用できるとなっています。また、そこには必ず車いすマークが付いていますので、車いす専用の駐車場と誤解されやすいのですが、この車いすマークは、国際シンボルマークという名称で、障害者が利用できる建築物、施設であることを示す世界共通マークです。最近では、障害者駐車場も障害者トイレと同様に、利用者の対象範囲が広がってきているようです。高齢者や妊婦さん、子ども連れの方も対象の多目的トイレや、内部疾患、杖歩行者や妊婦さん、一時的なケガで歩行が困難な方も対象の障害者用駐車場など、できるだけ多くの人が利用可能にというユニバーサルデザインの考えは大変良いことだと思います。しかし、障害者用トイレや駐車場が、一般のものより広く作られているのは、車いす使用者のことを念頭に入れてあるのではと思われます。私たち車いす使用者には他のものを代替で利用することがなかなか出来ません。ですから、もっとたくさんの障害者用駐車場が必要ではないでしょうか?
障がい者駐車場啓発活動

福岡支部 根本 秀雄

 十月十八日(土)福岡市西区のマリノアシティ福岡において、障がい者駐車場の啓発チラシ配りを実施しましたので、報告いたします。
 
 参加メンバー(敬称略)会員の大山、岩崎、坂本、藤田、大藪、石橋、根本、それに織田会長夫人、ボランティアの方がたを含め計十二名。四か所に分かれて、午前十時半〜十二時半の間に三百枚のチラシ配りをしました。
  

 声をかけた約半数の人には、チラシを受け取っていただきました。

 ただし、どれだけ健常者の方々に「障がい者駐車場」に関して、私たちの立場をご理解していただけたか。

 やっただけの価値があったのかという手ごたえがあったとは思えないことが、ちょっと残念です。

 普段の日々の生活の中で、「障がい者駐車場」で明らかに不正に使用されているのを目撃したら、軋轢を恐れず、声をかけてその場・その場で、問題を解決することのほうが効果はあるのかな? などと改めて思いました。
 
 それでは、「脊損連合会」としてどのような運動を期待するかといえば、今回のような不特定多数の人が利用するショッピングセンターなどの施設で、車いす使用者が利用する場合には、どうしたら利用しやすいか、施設ごとにヒアリングして、場合によってはこちらから車いす使用者の立場での意見・申し立てをしたりするのも大事な役割ではないでしょうか?



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