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バリアフリー点検活動



バリアフリー点検活動    4    ページ
 北九州市内の道路点検
 Kitakyushu Gold Cup2002
世界車椅子バスケットボール選手権大会
 日時 2002年5月27日〜6月7日
 場所 北九州市 北九州市7区

最終日・6月7日、総合体育館周辺点検 5月21日、福岡県脊髄損傷者連合会・北九州支部で加盟している、北九州市障害福祉団体連絡協議会(障団連)より一通のファックスが届きました。それは来る8月23日〜9月1日まで総合体育館にて(八幡東区八王寺町)世界車イスバスケットボール大会が行われます、その宣伝のパレードを市内7区で予定しているとの事で、そのコースの点検をバスケットの事務局や道路建設局と共に、車イス使用者の方に加わって貰い、実際にコースを廻り不備な所を指摘して貰えないかと言うことで引受けました。

【第1日・5月27日、八幡東区・西区・若松区】
 レインボープラザより中央町商店街のアーケードを通り抜けて、スペースワールド駅まで。
 午後は八幡西区の黒崎駅に集まり、新しく出来たエレベーターで降りて黒崎商店街アーケードを通り抜け年金病院の所まで来たが、最終目的地のプリンスホテルまでは余りにも坂道が続くので、取りやめて別の商店街を通るコースに変更して駅まで引き返して終る。
 引き続いてそのまま若松駅に行き、駅から商店街アーケードを通り若松区役所で終わる。

【第2日・5月28日、戸畑区・門司区】
 戸畑駅前から商店街を抜けて、長いのぼり坂で途中日陰もなく区役所まで行ったが、少しバテ気味になる、午後今度は門司に行く、門司港駅周辺を点検するがさすがレトロタウンと言うだけ有って街全体が綺麗になっていました。

【第3日・5月29日、小倉南区・北区】
 小倉南区のモノレール終点駅の近くの志井公園周辺・午後は小倉市庁舎から小倉駅前を通り終点の総合体育館までの6kmの難コースでしたが、予定の道路点検は終わりました。
 ここで細かい事を上げるときりがありませんが、直して欲しい所はその都度要望はしてきました。総体的には何時もの様にやはり交差点内の車道と歩道の上がり降りの2cmの段差が難儀でした、それが改装した新しい所ほど必ず付いています。又、グレーチングの目が粗く危険な所も何箇所か有ったり、障害者トイレのドアの壊れていた所もありました。
 とにかく3日間7区を一人で走り回って点検を終わり疲れたが、久し振りに仕事らしい仕事をやり遂げた満足感で、自分で自分を褒めながら我が家へ帰りました。

【最終日・6月 7日、総合体育館周辺】
 今日は試合会場の北九州市立総合体育館周辺の点検で、自分が着いた時には既に大会組織委員のスタッフの人や報道の人が多勢(5・60人位)待って居ました。挨拶の後、先ず県が体育館から駐車場へ降りるスロープを、2箇所作っていてほぼ完成してましたが、それを点検するが、長いスロープに水平な所(踊り場)が無く、車イス使用者だけで登るのは骨が折れそうでした。それと途中に溜めますがありグレーチングの蓋があり、回りと段差がついていてわざわざバリアを付けていたので直すよう要望しました。館内に入る所2箇所にグレーチングの眼の小さい分を幅広く取り替えていて、キャスターのはまる心配は無かったが、他の所を通らないように指示が要るようでした。館内はエレベーターも在り何よりもビックリしたのは車イス使用者席が以前は16席だったのが、一気に124席に増えていて、その上一段高くなって前席で健常者が立っても前が良く見えます。

☆大会は8月23日(金)〜9月1日(日)総合体育館(北九州市八幡東区八王寺町)で開催されます 男子12カ国・女子8カ国総勢320人の選手団が熱戦を繰り広げます。

☆入場料、予選=大人300円・決勝=大人500円、高校生以下の人、65歳以上の人、障害者手帳を持った人と介助者1人無料、証明書・障害者手帳を入り口で掲示すれば入れます。

 湧きに湧いた日・韓共催のワールドカップも終り、今度は北九州市のゴールドカップを盛り上げましょう!会員の皆さん是非出掛けて応援して下さい。(熊谷 敏彦)
広報誌「わだち」No.113より)



 交通バリアフリー化に伴う現地調査報告
 日時 2002年9月25日
 場所 大野城市 西鉄白木原駅〜西鉄薬院駅〜西鉄白木原駅
 主催 大野城市

 平成12年に施行された交通バリアフリー法を受けて、大野城市も基本構想策定に向けて、現地調査等が進められています。

 今回、西鉄が計画している「今後10年間に二日市〜下大利間を高架化」それに伴い新設が予定されている西鉄旅客施設のバリアフリー化について大野城市が具体的検討を進めはじめました。

 既設の高架施設を現地調査することにより、新設の高架施設の参考にしたいとの目的で、大野城市の依頼で西鉄薬院駅の現地調査を9月25日実施いたしました。参加者、西鉄より担当者1名、大野城市建設部 都市計画課 街づくり担当から5名、大野城市社協1名、大野城市老人会3名、それに、車イスでの参加としてMさん(車イスダンスの会から)と私中野の合計12名

 西鉄白木原駅乗車、薬院駅で下車、駅構内及び周辺の点検そして白木原駅へ帰る。白木原到着後全員でミーティング。

 当日の薬院駅の感想を私なりにまとめてみました。
☆白木原駅 改札口の自動化に伴い車イスで構内にはいることができない(自動化の前は車イスでも入るスペースがあったのですが自動化に伴いスペースが取れなくなっている。以前は車イスでも一人で構内に入れる数少ないスロープのある駅でしたが、横から駅員さんの助けをもらいスロープ路へ入る事となっていました。

 西鉄の方に聞いたのですが、改札口の自動化に伴い西鉄大牟田線のほとんどの駅が(薬院駅も含む)駅員さん1名とのことです。駅員さんに階段の乗降の補助を依頼することなど不可能である。

☆薬院駅 

1.電車の最前方の乗降車口より降りたのですが、周囲を見回してみたのですがどこにもエレベーターの案内表示がない。

2.後方のエレベータ設置場所に着き驚いたのですが、駅員さんを呼ばないとエレベーターは作動しないようになっている。インターホンで駅員さんを呼ぶ。今動けないから少し待って欲しいとの返事がある、(駅員さんが一人のためすぐに対応できない場合があるとのこと。もし、寒い冬等トイレに行きたくなった場合我々はどうすればよいのだろうか??)2分ほど過ぎ駅員さんがエレベーターを作動して現れる。プラットホームの3階から改札口のある2階へと下りる。2階の降り口がなんと改札口の外側に設置されている。エレベーターを利用すれば自由に改札口を通らず外へ出ることへの防止のためインターホンが設置されているとのこと。驚いてしまった。

3.エレベーターを降り周囲を見回したら、車イス用トイレはすぐそばにあり、表示もハッキリあるためとりあえず安心。ただし、トイレの便座が壊れていて紐でくくられていた。(西鉄ともあろう会社が!!!下手に座れば”危険”)

4.周囲を見回したら南出口の案内表示が見えたので行ってみると階段があるだけで1階の出口へ我々は行くことができない。!!!元の位置に戻り再度周囲を見回すと、対面に下り用(二日市方面用)のエレベーターが見えるだけで何の案内も見えない。私はてっきり対面のエレベーターも3階から2階へのエレベーターだとおもっていたら、対面のエレベーターのみ1階まで動いているとのこと。西鉄の方の説明がある。対面のエレベーターは1階〜2階は自由に使用でき、3階のプラットホームへ昇るときのみ駅員さんが動かしているとのこと。私の周囲には何処にもそんな案内は表示されてなく。はじめてきた車イスの方はどうすればよいのだろうか!!!。

5.エレベーターで1階へ下りる。渡辺通方面の外へようやく出ることができた。周囲を見回したが、反対の南口の方へ行く路がない。駅員さんに聞いたところ、我々車イス使用者は、渡辺通側からは電車へ乗降できるが反対の南口(天神側)では乗降できなく、又、行くこともできない。これまた驚き。

 薬院駅が高架になり新しく駅ができたのが7年前とのことです。わずか7年前にリニューアルされた駅がこの有様です。いかに事前に我々の意見を申し入れることの大切さを痛感いたしました。白木原へ帰着後のミーティングで強く上記の問題点を西鉄に対して申し入れいたしましたが、改善は今となっては困難だろうと思います。

 大野城市が今後の下大利駅、白木原駅、JR大野城駅等について今後積極的にバリアフリーかを進めるとのこと、今後とも我々も積極的に参加し意見を言いたい旨強く大野城市に申し入れを致しました。(中野 拓生)

※大野城市周辺で1日平均5,000人以上の利用者がいる駅(平成12年現在)

 JR水木駅4,108人、JR大野城駅8,119人、西鉄下大利駅18,126人

 西鉄白木原駅9,300人、西鉄春日原駅(春日市)21,234人

広報誌「わだち」No.114より)



 交通バリアフリー化に伴う現地調査報告
 日時 2003年5月1日
 場所 大野城市 西鉄二日市駅東口
 主催 福岡県脊髄損傷者連合会・福岡支部

 五月一日に、新しく出来ました、西鉄・天神大牟田線二日市駅東口点検に行ってきました。報告内容がたくさんあり、何から報告していいかが分からなくなりますが、ご了承ください。
対応していただいた西鉄二日市駅職員の方たちです。 まずは、今回案内、質問等に答えて下さった方は、電車局営業部業務課二日市管理駅の助役の方です。写真では帽子をかぶっている方です。それでは本題に入らせて頂きます。

 第一に、駐車場について、東口が出来たの(三月三十一日)と同時にすぐ隣の空き地に駐車130台数の駐車場が出来ていました。西鉄を利用すると300円その他割引として、天神、大丸、岩田屋、三越、ソラリヤで5000円以上買い物するとサービスカウンターにて無料券が配布されるそうです。しかし、この駐車場は西鉄が管理していなく、市が管理している為、舗装はされていないし、車イス用スペースもありませんでした。そのために車イス使用者は難しいと考えられます。
(写真・上)ホーム〜改札までなだらかな斜面になっている。(写真・下)広めの自動改札 第二に、入り口について、こちらは、車イス使用者でも、自動改札機を通る事が出来るように、広めの自動改札機2機ついていました。ゆったりと通れます。
 第三に、トイレ、ホームまでですが、トイレは、車イス使用者用東口に一つ、西口に一つ(但し階段がある為使用しにくい)計2箇所(男女兼用)。東口については、多目的トイレの為、中にはオムツ用のベッドなどありました。この事について質問したところ、西口のトイレは良くオムツ交換などで、使用されているそうですが、今の所は東口でのそういうトラブルはないそうです。離乳に関しては各ホームにスペースがあるのでそれを利用してもらうように案内はしているそうです。ホームまでですが、なだらかな傾斜になっている為、点字ブロックとタイヤがぶつかり通りにくかったです。

エレペーター 第四にエレベーターです。正直あれば良いって問題ではありません、各機合わせて4機のエレベーターはありましたが、スペースが狭くて車イス一台に健常者が二人乗れれば、良い方でした。私が行った時間が、学生の帰る時間と合い、車イスの方がいようがお構いなしで、エスカレーターを使わずエレベーターで移動する学生、健常者が多く、乗るのに苦労しました。東口から乗ると、まず一番線の太宰府行きのホームにでます。それから、一度エレベーターに乗り二階に行きます。その後行きたい方面、久留米、福岡(天神)のホームのエレベーターで乗り換えをします。結構大変でした。

西口改札/ホーム〜改札間に階段あり それと、乗る前に、東口の駅員に車イス使用者である事を忘れずに言わなければ、電車に乗る際に誰も駅員がこない事になりかねませんので十分に注意して下さい。東口では、駅員が一人の場合が多いそうで、西口の駅員に連絡してもらえるそうでした。後、間違えて西口に行くと、前みたいに、スロープ等は無いそうです。一応、駅員が抱えてもらえるみたいですが、極力東口を利用してほしいと強く言われましたが、そう言った案内も出してないのに、知らない人はいますと、答えました。現に一番近い私ですら、駐車場なども知りませんでした。また、電車に乗るさいは今まで通り携帯簡易スロープを使い乗降します。300sまでは耐えられるみたいでした。

 以上、西鉄二日市東口の報告とさせて頂きます。(齋藤 晋)

広報誌「わだち」No.118より)



 バリアフリー大分空港視察に参加
 日時 2003年7月30日(水)
 場所 大分空港


 新北九州空港が、2005年の開港を目指して建設が進められており、バリアフリーな空港の視察に参加させていただきました。視察先の大分空港は、有名な国際車いすマラソンが毎年行われるために、外国から多くの車イス使用者が利用するのと合わせて、2002年ワールドサッカー誘致が決まり、それに間に合わせて、大々的に増改築がなされたバリアフリー空港ということで視察が決まったようです。

 7月30日(水)「ウエルとばた」を8時45分集合、新しいリフトバス(しろ鳩)に乗り、9時出発、都市高速から、10号線に出て、宇佐別府道路、速見I・Cから大分空港道路35〜40km程の所で、「国東半島をウルトラマンの右を向いた顔に例えるならば丁度鼻のてっぺんの所」で国道213号線沿いにある目的地にお昼頃着きました。

説明を受ける視察団 早速、空港会議室にて簡単な紹介の後、3Fのレストランで昼食をすまし、再び会議室に集合、それから空港のバリアフリー対応・設置状況などが、示された資料と設計図が配られて詳しく説明が行われ、質疑応答もありましたが、No.1〜37迄多数の項目に対応されそれぞれが、拡張・新設・増設・改造されたようですが、我々素人には判り難く、「百聞は一見に如かず」引率を受けながら現実を見せてもらいました、エレベーターも出発系13人乗り新設、到着系11人乗り既設(扉巾各90cm)、エスカレーターも上部3枚水平ステップなど設置、身障者のトイレの新設・既設で各階合わせ10箇所もありました授乳室も出発・到着ロビーに各々1箇所配備されていました。

四面ガラスのエレベーター まだ他にも在りますが、長くなりますので止めて私が見て良かったと思うのはのは、中央に在るエレベーターが4面ガラス張りで何処からでも良く見えた事と、3Fからスロープで送迎デッキに行ける様になっていた事が、今でも印象に残っています。最後はやはりトイレのことで1F〜3F合わせて10箇所ありますがその中に多目的トイレもありますので、多いとは思えず、そこで新北九州空港建設の際に望むのは(車イス)身障者トイレや、多目的トイレも多く有るに越した事はありませんが、男性の車イス障害者の多数の方が、出かける時は集尿器を着けるか自己導尿を行います。普通の男性トイレ(大便)のドア巾を最低70cm以上に広くすれば、車イスも入れて流したり、自己導尿する等そこで十分に用が足せます、女性のことは判りませんが、是非ドアだけでも広めて頂きたいものです。

送迎デッキへのスロープ なお、新北九州空港は、開港準備の事務局の方から配られたパンフに則った説明によると、都心から15km、陸から約3kmの海上に、長さ4,125m、幅900m、総面積373haの人工島の本格的な海上空港との事です。


新北九州空港ターミナルビル建設の概要
デッキからの眺め遥に見える島は四国1)基本方針
Tあらゆる利用者の利便性を重視した、機能性、安全性、快適性に優れたターミナルビル
U需要増加に柔軟に対応できる拡張性の高いターミナルビル
V北九州圏域の情報発信と魅力あるターミナルビル
W環境と調和を考えたターミナルビル
X適切な施設規模と効率的な施設構成のターミナルビル
2)施設規模・旅客ターミナルビル延べ面積
開港に向けて、まず「開港当初面積約15,000u」建設し、その後は実際の旅客需要の伸びを見ながら「全体計画面積約25,000u」へと増築の予定。
3)平成15年5月〜平成16年3月 基本設計/実施設計
 平成16年2月〜平成16年5月 MPAの趣旨に則った工事入札手続
 平成16年5月〜平成17年8月 旅客ターミナルビル建設工事

(熊谷 敏彦)



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