バリアフリー点検活動 1 2 3 4 5 6 7 ページ | |
第1回 柳川市バリアフリー点検(1) 筑後支部 廣松 金年 |
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場所/柳川市沖の端周辺(白秋記念館・御花など) 日時/2006年11月14日 午後1時〜 |
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柳川市という観光地でありながら、バリアフリーはどうなっているのか? という疑問から、市役所の福祉課や建設課等の方々のお力をお借りして、本日11月14日に第1回柳川市バリアフリー点検を無事、終了することが出来ました。 前日からの雨で、もしや中止か? と心配しましたが、福脊連の皆さんの日頃の行いが良いせいか、午後からはお天気も回復し、太田市議・荒木市議をはじめ、本木保健福祉部長・社会福祉協議会や柳川身体障害者福祉協会、福祉事務所の方々やJA柳川ヘルパーステーションたんぽぽの会より、5名のボランティアのヘルパーの方々が皆さんご多忙の中、参加して下さいました。福脊連からは、堤筑後支部長・東さん・Tさん・辻さんが参加しました。 まず、矢留公民館にて集合し、開会式→主催者挨拶→柳川市長代理挨拶→柳川市議会教育民生常任委員会委員長挨拶→参加者紹介→点検コース説明・注意→総勢25名が5名ずつ5班に分かれ、点検に出発→矢留公民館にて点検報告→閉会 という流れで点検を実施いたしました。 点検前のポイントとして、市議も建設課の方もヘルパーの方も皆さん、車イスを押す側と押される側に分かれるのではなく、皆さんに両方を体験していただくことをお願いしました。 公民館を出発すると、いきなり公民館出入り口の門のレールがチェックポイントになりました。 続いてグレーチングです(グレーチングとは、排水路の上にかぶさる鋼板製・ステンレス製の溝蓋のことです)。グレーチングに前輪キャスターがはまると大変なことになる説明をし、体験していただきました。 公民館を出ると、すぐ隣は矢留小学校で、歩道は整備されていますが、点字ブロックがありません。また歩道が途中から途切れ、舗装がはげ、片勾配になっていたりと車イスの操作にも四苦八苦してあるようでした。 |
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柳川の名所・御花に向かいましたが、途中の急勾配や道沿いのテナント入り口の段差、テナントに沿った両側のお堀には点字ブロックも柵もなく、視覚障がい者の方々には危険極まりないことを説明させていただきました。今まで事故がなかったのが不思議な位です。御花の入り口段差や売店へのスロープの急勾配もきついです。 水天宮付近には、違法駐車もあり、タクシーは移動してくれました。もう一つの観光名所、白秋記念館も入り口に段差があり、中でお話を伺うと車イスの方がお見えの際は、スロープを出して下さるそうです。記念館前の石畳がこれがまた、腰や臀部に振動が響き、石畳の路面も情緒はありますが、我々車イス使用者には辛いものがあります。 観光案内所に車イス専用トイレがありました。ベビーシート・ベビーチェアも付けてありましたが、洗面台が短い・せっかく鏡があるのに我々の視点では届かない。トイレットペーパーの入った段ボール箱が置いてある。ハンドドライヤー(手を乾燥させるため)が男女のトイレには2台ずつ設置してあるのに車イス専用トイレには、なぜか未設置。オストメイト対応トイレではない。男女のトイレに車イス用トイレもあるのに表示がなく、また狭すぎて回転スペースの余裕もない。 |
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[点検報告]![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 市議もこれから住み良い町づくりのために各方面に働きかけることをお約束して下さいましたし、今後の課題として、災害時の避難場所における高齢者や障がい者のトイレなどの設置要望などもあり、最後に堤支部長から皆さんへのお礼の言葉を述べて閉会となりました。 皆さんから”参加して良かった。”、”障がい者の大変さがよくわかった。”とお言葉をいただき、今回の開催の提案をした私も事故もなく、無事終了してホッとしました。 これから、柳川市がもっとバリアフリー社会に近づけるよう、第2回・第3回と点検を継続していけたら・・・と思います。 最後にご多忙の中、いろいろと実施に向けての準備に奔走して下さった、金子福祉事務所長・白谷社会福祉係長をはじめとする関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。 |
第1回 柳川市バリアフリー点検(2) 柳川市保健福祉部長 本木 芳夫 |
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場所/柳川市沖の端周辺(白秋記念館・御花など) 日時/2006年11月14日 午後1時〜 |
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11月14日、昨日からの雨もあがり、私にとって生まれて初めての屋外における車イスの疑似体験は、取り組みに対する期待と不安、そして大いなる認識不足による失敗からスタートしたのでした。 午後1時30分からの開会行事が終わり、いよいよバリアフリー点検活動へ出発。出発に当たり、福脊連の方から、今日は車イスを押す側と押される側に分かれるのではなく、皆さんには、両方を体験していただくことをお願いしますといわれ、最初、私は押す側ではなく、押される側として、初めての屋外における車イス体験となったのでした。 |
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早速、車イスに乗って車輪を回してみると、硬くてなかなか車輪が回らない。車イスが進むためには、こんなに力がいるのかと右往左往していると、何とブレーキがかかった状態での始動。重いはず。やはり何でも現場での体験をしなければ分からない。改めてブレーキを解除してもらい、再始動。矢留公民館を出て、徐々にスピードを上げ、進んでいくと、今度は歩道の片勾配に悪戦苦闘。自分が思っている方向にはなかなか進まず、傾斜の方向に流される。「流れに掉させば流される」という言葉があるが、棹差さなければ、車道の方に流される。危険、何とかしなければ。と焦りながら傾斜の方向にある車輪を回す腕に力を入れるが、なかなか思う方向には進まず、ここでも「言うは易し、行うは難たし」、身をもって体験。 その後も、少しの段差や急勾配のスロープ等、堤支部長が「車イスでまちに出ると困ることばかり。例えば高さ2cm以上の段差だと介助者なしでは上がれない。健常者が疑似体験をすることで、少しでも改善につながれば」といわれたのを、自らの車イス体験を通して、初めて本当に実感した点検活動になったところです。 |
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点検活動が終わり、矢留公民館での報告会では、「日頃何気なく通っている道だが、車イスに乗ってみないと不便さは分からなかった」など、参加された各団体の皆さん全員が本当に車イス体験を通して、障がい者の大変さが分かった。という感想を述べられ、お互いが認識をともに深めあうことができ、大変意義ある交流となったところでした。 そして気が付いてみれば、すでに時間は午後4時を過ぎ、少し寒くなってきた中での報告会ではありましたが、心はあったかムードのうちに、第一回の柳川市バリアフリー点検活動が無事終了したのでした。 当初の企画から打ち合わせ、そして準備から実施まで、約七ヶ月という長い期間にわたり、熱心に取り組んでこられました今回の企画提案者である福脊連筑後支部の廣松金年さんを始め、堤支部長さんに敬意と感謝を申し上げます。またご参加いただきました市議会議員の皆さんを始め、多くの関係者の方々のご協力に感謝とお礼を申し上げ、今後皆様方のますますのご活躍を祈念しまして感想とします。 |
産業医大前バス停の横断歩道橋点検 会長 熊谷 俊彦 |
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2007年1月28日(日)AM11時より、八幡西区折尾産業医大前バス停に出来ている横断歩道橋のバリアフリー点検に会員の姜奉求氏も点検に一緒に参加しました。 |
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医大前と言っても一般道にあるバス停で、降りてから長いスロープを上って医大へ行く歩道橋で、反対側のバス停に行くのにもその歩動橋を渡るのですが、それまでずーっと登り坂が続いていて、私が登って見ましたが息が切れそうでした。規定では50メートルおきに踊り場があれば良いことになっているそうですが、何メートルあるのかは測りませんでしたが、途中で休めないのが苦しい。反対側は折り返し点があり、そこが踊り場になっているので休めて幾らか楽でしたが、今度は降り口のグレーチングの目が粗く車イスの前輪キャスターが落ち込みそうです。また杖等も落ち込みます。そのことの要望をしました。 |
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八幡駅ビル点検 会長 熊谷 俊彦 |
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2007年1月23日、毎日新聞に、八幡駅ビルの1階が駅施設と店舗、2階から5階は330台収容の立体駐車場になるとの記事がありました。 その件に関して「まちづくりネット」より、連絡があり1月26日18時30分より、ウエルとばた6階にて、急遽、着工が決定したJR八幡駅舎工事に関する説明会が開かれ、当支部より白川氏と姜氏の2名が参加しました。 以下、簡単に結果報告をいたします。駅舎を2期に分けて工事に当たる、先ず小倉駅側半分を取り壊し、3月末までに仮設駅舎を建て、その後残りの黒崎側を取り壊して10月末までに一期工事が完成した後、残り半分の小倉側の建設にかかり、全工事完成は、20年3月11日とのことです。昨年完成した多目的トイレやエレベーターは現状のままで、改札もほぼ現状のままです。 なお、姜奉求氏より、別紙にて以下の要望を提出しています。
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歩車道境界部構造に関する利用者ヒアリング調査 会長 熊谷 俊彦 |
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2007年2月23日(金)10時より、障がい当事者と実験場にての評価実験では異なると言う意見が出て、国土交通省「歩車道境界部構造に関する利用者ヒアリング調査」に車イス・杖使用者や視覚障がい者等の意見を伺い総合的に望ましい構造について検討するために参加希望者の募集していることを、まちづくりネットより連絡があり参加しました。 実施場所/総合保健福祉センター アシスト21(小倉北区馬借)とその周辺。 |
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※ 現地調査後の会議室での私の意見として、歩車道境界部の利用者合意形成で縁石の2センチの段差が必ずつくようになったこと、そのことに車イス使用者が果たして合意したのか私は不思議でなりません。今までフラットになっていて通り易かった所まで、工事の度に、2センチの段をつけてわざわざ通り難くしていることに納得していないことを述べました。他では、縁石の色が赤色になったことや表面が滑り難くなっていることには賛成でした。他の障害者の方も夫々意見を述べられていましたが、紙面の都合上省きます。 |
第2回柳川市バリアフリー点検活動調査について 筑後支部 廣松 金年 |
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場所/柳川市柳川庁舎周辺 日時/2008年4月24日(木) 午後1時〜 |
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1 実施概要 1・開催日時 平成20年(2008)4月24日(木) 13時〜16時30分 2・実施場所 柳川市柳川庁舎周辺 3・主催 福岡県脊髄損傷者連合会筑後支部 協賛 柳川市・柳川市社会福祉協議会 4・目的 バリアフリー社会の実現は介護を要する高齢者や身体に障害のある人に限らず、病気やケガをしている人、妊産婦や幼児、そして乳幼児を連れた人、重い荷物を運んでいる人などにとっても日常生活や社会生活を営むうえで根底にある重要な問題です。 そこで、今回、車いすを日常生活に利用されている方々を対象に、「第2回柳川市バリアフリー点検」を行い、道路及び避難所施設のバリアフリー状況を点検し、障害当事者の方々の意見を広く聴取して、住みよいまちづくりを推進することを目的とします。 5・参加者 総数33名で5班編成し、柳川市柳川庁舎周辺を点検を行った。 健常者も車いすを押す側・押される側の両方を体験。 |
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2 点検結果 (体育館出入口)1 段差の補修必要。 勾配が急である。 車両進入止めポールが邪魔である。 (第2分団消防格納庫前)2 勾配が急である。 (セブンイレブン前)3 歩道乗入れ部では勾配がきつく、勾配がない水平部分には点字ブロックが設置されており、車いす利用者にとってのバリアとなっている。 両者話し合って必要分だけの配置とすべきである。 (県道橋本・辻町線)A 車道側に片勾配で危険。1m程度のフラット部分の設置が必要。 (消防署前)4 特に急勾配である。 (山王橋付近)5 歩道の登降が急である。 歩道の窪みが激しく補修必要。 橋下の車道側溝の補修も必要。 (郵便局、市役所駐車場交差点)6 急勾配で危険である。 (郵便局前)7 レンガが陥没しており危険である。早急な補修必要。 (市役所前、東側歩道)8 全般的に老朽化につき舗装状態が悪い。復旧工事が望まれる。 (市役所南側駐車場)9 段差解消が必要。 側溝の穴に車いすの車輪が入って身動き取れなくなる。出入り口部分のみ蓋をする等、工夫が必要。 (とらや角)10 角にコンクリート壁があるため歩道に入るのは困難である。 標識が車いす通行の邪魔している。 (高門橋から南への歩道)B 歩道の整備が早急に必要。 身障者はもとより、子供たちの通学路として危険である。 歩道用地の確保が問題であれば、校庭から体育館側へ抜ける様にすれば、経済的且つ現実的である。 (床屋前)11 歩道入口にスロープがない為、車道を通行すれば大変危険である。 (自動車修理工場前)12 歩道に車が3〜4台の違法駐車があり指導が必要。 (高門橋)13 橋とガードレールの間に50cm程の隙間があり、川側へ傾斜がついている為、水路に転落する恐れあり。早急な対応が必要。 (とらや〜橋の手前まで)14 歩道幅が極めて狭い。 (城内小学校校門前)15 歩道と車道の段差解消要す。 (城内小学校運動場前)16 ガードレールが歩道側に捲れており危険である。 (市役所東側)17 消火栓表示支柱が邪魔している。 (市民会館)18 ・玄関 玄関出入口スロープの段差(2〜3cm)の解消要する。 玄関扉の自動扉への改修が望まれる。 南側にも身障者用出入口を。 ・トイレ 身障者用トイレは女性用に1箇所のみ。身障者用トイレの表示もない為、男性では入りづらい。 狭く使い勝手が悪い。扉の開閉すら困難。車いすで回転できるよう既存のトイレの空きスペースを上手く利用しての拡張が必要である。 手洗い場の高さが低いために、車いす利用者の足が当たって前に進めない ・避難所(和室) 入口の段差解消が必要である。高齢者も転倒する恐れがあり危険である。 ・駐車場 身障者用駐車場の数が少ない。 視覚障害者のための誘導ブロックに駐車している車両がある。 (全体) グレーチングの目を小さくする必要がある。交差目が望ましい。歩道への登降の段差(2〜3cm)を無くす必要がある。車いすでの走行では予想以上に段差を感じる。 石畳よりアスファルト舗装が望ましい(景観より歩き易さに重視を!)。歩道と車道の差があるにも関わらず、同色で境目が判りづらい為、誤って車道に転落する恐れがある。 歩道端に色をつける等、対策が必要である。 柳川は水郷の町、柳川だけあって水優先の街づくりとなっている。街づくり計画時、障害者の意見も聴取すべき。 また、公共施設の建設や、改修時においても同様である。後で手直しするより、経費節減となる。 |
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第2回柳川市バリアフリー点検活動に参加して 柳川市役所福祉課長 木下 正巳 |
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2008年4月24日、第2回柳川市バリアフリー点検活動に参加した。 数日前まで雨の予報だったが、参加者の熱意が通じたのか、当日は暑さを感じるくらいの好天に恵まれた。開会行事後、5班に分かれて点検活動のスタート。直後に福脊連織田事務局長からグレーチングについて指摘を受ける。「グレーチングの網の目に車椅子の前輪が挟まり、急ブレーキをかけた状態になることで、体が投げ出される。」ということである。 実際に車椅子を押してみると、車椅子の前輪が網の目にすっぽり入り込み、非常に危険であることを体感する。 そこから10m進まないうちに次の指摘。歩道がブロック状になっており、振動が車椅子に乗るものにとって非常に苦痛に感じるということだ。 景観等の見た目を重視した歩道に愛着を感じ今まで利用していたが、それが逆に苦痛と感じる人がいることに「目からうろこ」の感である。 加えて、歩道は車道側に片勾配となっており、車椅子が車道の方に寄って行き危険であることから、車椅子の幅のフラットな部分を整備して欲しいという要望が上がる。 その後、災害時の避難所となっている市民会館の点検を行った。玄関出入り口スロープに1〜2cm位の段差があったが、それがあるだけで一人では施設に入ることができず、思っていた以上に段差は車椅子の障害になることを実感することができた。 施設の中でも、畳の部屋に段差がある。身障者用トイレが女性用トイレに1ヶ所しかなく、男性は利用しづらい。 そのトイレも狭くて使い勝手が悪いなど多くの指摘を受ける。織田事務局長の「障害のない人を主に考えて施設を整備するから、今バリアフリーが問題になる。」という言葉が耳に痛い。屋外で初めて車椅子を使用し、今の環境がいかに車椅子使用に不便であるかを実体験することができ、福祉を担当する者として、色々なことを考えさせられる点検活動となった。これからも点検活動を継続させながら、人にやさしいまちづくりとはどういうものか、皆さんと考えていきたいと思う。 最後になりましたが、主催されました福岡県脊髄損傷者連合会筑後支部、参加されました多くの団体の方々に感謝し感想とします。 |
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![]() 「西日本新聞 2008年4月25日」 ![]() 「有明新報 2008年4月25日」 |
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